ディズニー映画のキャラクターの中には絵本や小説の登場人物をモデルにしたものが多いが、それ以外にも実在する人物をモデルにしている場合もある。特にディズニーは一昔前まではアニメ映画を撮る前に一度実写版で全てのシーンを撮影するという作業をしていたために、実写からキャラクターのイメージを確立させていくような手法を取っていたとも言われている。また、アニメの技術が発達し、映画制作の手法が変わっていった後でも様々なディズニーキャラクターが実在する人物を基に制作されている。ではどんなキャラクターがそれに当たるのか見てみよう。
マージ・チャンピオン>白雪姫
ディズニーの初代プリンセスといえば白雪姫。そのキャラクターモデルとしてディズニーに抜擢されたのがダンサーだったマージ・チャンピオン。ディズニーは彼女のダンスの動きなどを基にして白雪姫を完成させた。その後もマージ・チャンピオンはピノキオの妖精、ロビン・フッドのマリアンなどのモデルになった。
ベラ・ルゴシ>ファンタジアのチェルナボーグ
人気映画「ファンタジア」の悪役チェルナボーグはハンガリー系アメリカ人俳優ベラ・ルゴシが基になっている。映画ではホラー系に出演することが多く、フランケインシュタインやモンスター役で有名。
トム・クルーズ>アラジン
もともと「バックトゥーザフューチャー」で主演したマイケル・J・フォックスがモデルになるはずだったのが急遽トム・クルーズに変更。アラジンが腰に手をあてる姿などトム・クルーズにそっくり。
ロビン・ウィリアムズ>ジーニー
アラジンに登場するランプの魔人ジーニーはコメディー俳優のロビン・ウィリアムズがモデル。ロビン・ウィリアムズは声優としてもジーニー役で出演しており、動きや喋り方も完璧に再現されている。
エレノア・オードリー>マレフィセント
「眠れる森の美女」の悪役であり、映画「マレフィセント」で主役になったダークな妖精は声優のエレノア・オードリーが基になっている。
ビートルズ>ジャングルブックのハゲワシ
ビートルズのマネージャーの要望により、ジャングルブックのハゲワシたちがビートルズのメンバーのような髪型に仕上げられた。しかしジョン・レノンはこの企画に乗り気じゃなかったとも言われている。
アイリーン・ベダード>ポカホンタス
ポカホンタスのストーリーは実在するインディアンの女性を基にしているが、外見のイメージは米女優アイリーン・ベダードをモデルにしている。アイリーン・ベダードはポカホンタス役として映画でも声優も務めている。ただ、歌のシーンだけは別の女性が声優を務めたという。
ディヴァイン>リトルマーメイドのアースラ
米の 元祖オネエ系俳優・歌手ともいえるディヴァインがリトルマーメイドのアースラのモデル。ちなみにディヴァインはリトルマーメイドの製作期間中の1988年に亡くなった。
シェリ・ストーナー>美女と野獣のベル
大ヒットディズニー映画「美女と野獣」のヒロイン、ベルのキャラクター制作においてインスピレーションを与えたのは女優&脚本家のシェリ・ストーナー。特に髪型などが細かく再現された。
アリッサ・ミラノ>リトルマーメイドのアリエル
イタリア系アメリカ人の歌手、女優のアリッサ・ミラノがリトルマーメイドのアリエルのモデル。特に体つきの特徴をよく掴んでいる。ちなみにアリッサ・ミラノは映画『コマンドー』でアーノルド・シュワルツェネッガーの娘役を演じた。