「死者の日」に伝わるエピソードを基にしたディズニーピクサーアニメ「リメンバー・ミー」が全米で公開され、早くも大きな注目を集めている。そこで本作に出演する声優キャストを紹介する。
1、ミゲル・リヴェラ/アンソニー・ゴンザレス
本作の主人公はギター少年のミゲル。彼の家系ではギターを弾くことは禁止されていて、ミゲルは自分のやりたいことを思うようにできない日々を送っている。
そんな彼が密かに憧れを抱くのはメキシコの偉大なミュージシャン、エルネスト・デ・ラ・クルス。いつか自分も彼のようになりたいと思い、ミゲルは音楽コンテストに出場することを決意する。
そんなミゲルを演じるのは、新人俳優のアンソニー・ゴンサレス。その名前からしてもヒスパニック系であることが分かるが詳細は不明。俳優としての活動は、2016年公開のショートフィルム「Icebox」のみで、まだまだこれからが期待の子役だ。
2、ヘクター/ガエル・ガルシア・ベルナル
死者の国でミゲルと行動を共にするのがペテン師のスケルトン、へクター。変装が得意で、女性の骸骨になりきることもしばしば。
自分の家族に写真を飾ってもらえず、日の出までに自分のことを思い出してもらわないと、消えてなくなってしまう危機に立たされており、ミゲルと一緒に伝説のミュージシャン、アーネスト・デ・ラ・クルズを探しに行く。
そんなへクターを演じるのはメキシコを代表する人気俳優、ガエル・ガルシア・ベルナル。これまで「バベル」、「アモーレス・ペロス」などの話題作に出演し、米ドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」でも主演を果たしている世界的な俳優だ。
ちなみにガエル・ガルシア・ベルナルは本作のオリジナル版とスペイン語吹き替え版の両方を担当する。
3、エルネスト・デ・ラ・クルス/ベンジャミン・ブラット
伝説の歌手であり、ミゲルが憧れるスーパースターといえばエルネスト・デ・ラ・クルス。音楽だけでなく、たくさんの映画にも主演するほどの国民的英雄。
ミゲルが彼の墓を訪れ、ギターを触ってしまったことから物語は急展開になる。エルネスト・デ・ラ・クルスの正体は一体誰なのか、というのが本作のひとつのキーポイントになっている。
そんなエルネスト・デ・ラ・クルスを演じるのは、ペルー人の血を引くアメリカ人俳優ベンジャミン・ブラット。その風貌からインディアンやメキシコ人役をやることが多く、これまでに「トラフィック」、「激流」、「コレラの時代の愛」などの話題作に出演している。
アニメの吹き替えは「怪盗グルーのミニオン危機一発」や「くもりときどきミートボール」でも経験済みだ。
4、アブエリータ・エレナ/レニー・ヴィクター
ミゲルの祖母といえばこのアブエリータ・エレナ。母親が幼い頃に父に捨てられたことから、その苦労を聞かされているだけに家族で一番音楽を嫌っているのがこの人物。
音楽を弾く近所の人たちを怒鳴りつけ、ミゲルがギターを手にしたら逆上する怖いお婆さんで、ミゲルのギターを叩き壊すほど。
そんな彼女を演じるのはレニー・ヴィクター。TVドラマ「Weeds」に出演したことで知られるが、長年俳優業を休んでおり、これが久々のカムバックとなる。
5、ママ・ココ/アナ・オフェリア・ムルギア
エレナの母親で、ミゲルのミゲルの曽祖母(ひいおばあさん)に当るのがママ・ココ。幼いときに父に捨てられ、母親と苦しいときを過ごしてきたのが彼女。リヴェラ家の最年長で、高齢のため記憶がなくなりかけている。
そんなママ・ココを演じるのは、メキシコ人女優のアナ・オフェリア・ムルギア。メキシコでは知る人ぞ知るベテラン女優で1960年代から現在にかけて長年活躍している大女優だ。
6、ママ・イメルダ
ママ・ココの母親で、ミゲルの高祖父母(ひいひいおばあさん)に当たるのがこのママ・イメルダ。旦那が家に帰らなくなってからは、靴職人として女手一人で娘のココを育て、家族を引っ張ってきた肝っ玉お母さん。
死者の世界でミゲルと遭遇し、彼をこの世に戻そうとしてあげるもののミゲルが音楽を諦めるというのを絶対条件にしたことからミゲルと折り合いがつかなくなる。
それでも決してミゲルを見捨てず、最後までミゲルのことを探し続ける面倒見のいいキャラクターだ。
そんなママ・イメルダの声を担当したのはアメリカ人女優のアラナ・ウバック。父親がプエルトリコと母親がメキシコ出身の移民で子供のときから子役としてTVで活躍。
これまでにTVドラマの「メンタリスト」、「クローザー」などに出演。映画の代表作は「キューティ・ブロンド」シリーズ。
7、ダンテ
ミゲルの愛犬といえばこのダンテ。まん丸の目に毛のない身体が特徴で、もともとは道をさまよう野良犬。しかしなぜか死者の国にまでミゲルの後を付いていってしまうメキシカン・ヘアレスドッグだ。
一見、あまり賢そうには見えないが、ミゲルには劇中ではミゲルのことを助ける重要な役割を果たしている。
8、エンリケ・リヴェラ -ハイメ・カミル
ミゲルの父親といえばエンリケ。ミゲルからはパパと呼ばれることもある。リヴェラ家の家業である靴職人であり、息子のミゲルには将来的には継いでもらいたいと願っている。女が力を持つリヴェラ家ではやや弱い立場にあり、出番も少なめ。
そんな彼を演じるのはメキシコ人俳優のハイメ・カミル。父親はメキシコ人ビジネスマン、母親はブラジル人歌手というハーフで、本人はニューヨークで演技を、イタリアでオペラを学んだ国際派。
これまで数々のメキシコ映画に出演したほか、ハリウッドのアニメーション「ペット」にもフェルナンド役で参加している。
9、ルイサ・リヴェラ – ソフィア・エスピノーサ
ミゲルの母親でママを呼ばれるのがこのルイサ。ミゲルにはやはり靴職人になってもらいたいと思っているが、基本的にあまり口出ししない温厚で、優しいお母さんだ。
そんなルイサを演じるのは、メキシコ人女優のソフィア・エスピノーサ。これまではTVドラマや映画などメキシコを中心に活動をしてきたが、ここに来て本作でハリウッドデビューを果たした。
10、リー・アンクリッチ
本作の監督を務めるのがこの人、リー・アンクリッチ。「トイ・ストーリー」の頃からディズニーアニメ製作に携わり、「トイ・ストーリー2」、「モンスターズ・インク」、「ファインディング・ニモ」では共同監督を務めている。最近では「トイ・ストーリー3」で単独で監督を務め、今回も一人で指揮を執ることが決まっている。