ロマンチックなテーマソング、幻想的なストーリーが多くの人に今もなお強い印象を残している作品といえば「アラジン」。すでに見たという人でも意外にキャラクターの名前を覚えている人は少ないはず。そこで今回は往年の名作の登場人物をプロフィールと共に振り返ってみよう。
1、アラジン
あまり知られていないが、アラジンは劇中では18歳という設定。父親の名前はカシームで母親の存在は明らかにされていない。アラジンがまだ赤ん坊のときに父親は彼と彼の母親を置いて家を出て行っている。
一方、アラジンの母親はアラジンがまだ2歳のときに盗賊に誘拐され、死亡したと考えられている。つまりアラジンは子供のときから孤児だったのだ。
両親を失ったアラジンは学校にも行かず、アグラバーのストリートで盗みを覚えながら生活していた。生き延びるために盗みはするものの、彼は自分の盗ったものを貧しい人に与えるなど優しい心の持ち主でもある。
2、ジャスミン
ジャスミンはアグラバー王国のお姫様。父親は国王のサルタンで、母親はほとんど物語りの中では触れられておらず、昔に亡くなったと考えられている。ジャスミンは王国の生活に退屈し、外の世界に強い憧れを抱いている。
そんな中、次の誕生日までには父親から結婚するようにせがまれていて、頭を悩ませている。お姫様となればもちろん相手にはそれなりの地位と名誉が求められるが、ジャスミンは愛のために結婚するのが本望だとずっと心に思っていた。そんなタイミングで知り合ったのがアラジンだったのだ。ちなみにジャスミンはディズニー映画で唯一のアラブ人プリンセスだ。
3、ジーニー
ジニーは「アラジン」だけでなく、「アラジン ジャファーの逆襲」、スピンオフビデオ作品「アラジン完結編 盗賊王の伝説」に連続して登場するキャラクター。声を担当したのはロビン・ウィリスアムズで、ほとんどが彼による即興の演技で行われ、そのあまりにも高いクオリティーが話題を集めた。
「ロビン・ウィリアムズがアラジンでディズニーと大ゲンカした理由」
原作「アラジンと魔法のランプ」でお馴染みのキャラクターでもあるジーニーはもともとは奴隷という設定。彼を操るのは魔法のランプの持ち主であり、ランプを擦って自分を起こしたご主人様が願いごとをしたときのみ、魔法を使うことができる。願いごとは3つまでで、アラジンが3つ目の願い事でジーニーを自由にしてあげる。
4、アブー
アラジンのペットであり、パートナー。アラジンと一緒に盗みを働くこともしばしば。特に光るものには目がなく、すぐに盗ってしまう手癖の悪いところもある。アラジンと知り合う前は盗賊団と一緒に行動していた。ちなみにアラジンと出会ったのもアブーがアラジンのお金を盗もうとしたことがきっかけ。
5、ジャファー
サルタンの右腕的な役割を果たす国務大臣で、物語の最大の悪役でもある。権力者に媚を売る性格にも関わらず、ひそかに王位を狙うなどずる賢く、強い野望を抱いている。
ナルシストな性格で、サディスティックでもあり、悪役の要素が満載なのが特徴で、そのせいかジャーファーをメインキャラクターの一人に抜擢した続編「アラジン ジャファーの逆襲」まで制作された。
6、スルタン
一見優しそうな外見とは裏腹に娘のジャスミンを無理やり結婚させようとしたり、実は尊大で横柄な性格の持ち主でもあるアグラバー王国の国王。
一方でいい歳をしておもちゃと遊ぶのが好きといった子供っぽいところもある。自分については人を見極める能力に長けていると信じているものの、ジャファーの悪巧みにまったく気づかないなど鈍感なところもある。
7、イアーゴ
ジャファーの肩にいつも乗っているオウム。主人に似て捻くれて、凶暴な性格をしている。「アラジン ジャファーの逆襲」でジャファーがイアゴをマーケットで買ったことを話すシーンがある。
ちなみにイアゴという名前はシェークスピアの劇、「オセロ」の悪役から取ったもの。そのためかイアゴには双子の兄弟、「オセロ」がいる。
8、カシーム
アラジンの父親。「アラジン完結編 盗賊王の伝説」で40人の盗賊の王として登場する。もともとアラジンと彼の母親を置いて家を出て行ったのは「家族にもっといい暮らしをさせてやりたい」という思いからだった。
しかしいつの間にか盗賊団の首領となり、触れたものを金に変える秘法「ミダスの手」を探し求めて旅に出る。「アラジン完結編 盗賊王の伝説」では数々の悪事に手を染めるが、その度にアラジンは父親の彼を助けようとする。